空色の春
「自分の好きな人と5、6人程度で自由にペア組んでいいよー!」

先生のそんな声かけに、千花ちゃんと世奈、歩夢が話しかけてきた。

「唯莉ー!一緒やろぉー!」

「うん!私も誘おうと思ってた!!」

千花ちゃんはともかく、せなあゆとも呼び捨てで呼び合うぐらい仲良くなれて嬉しい!


4月も後半。今日は5月の中旬に行われる校内バスケットボール大会の練習を、初めて行った。

色々あった始業式ももう2週間以上前のこと。

相変わらず私は、凪斗の事が好きだ。


「あー、でも先生5、6人って言ってなかった?」

「言ってたぁー!あと1人、どうする?」

「えーもうみんな決まってね?」

3人が話しているのを見ていると突然後ろから声がした。

「おい、お前ら決まった?」


え    ?

「あー、うちら?まだなんよね」

「1人足りなくて。4人になっちゃう」

「いいんじゃね?1人足りなくてもせんせー"程度’って言ってたし。なんせ、湯山(ゆやま)は運動神経いいだろうから、2回出たりすれば良いじゃん」

伊藤恋路、だ。

てか、千花ちゃんの苗字知ってたんだ…!

「ーって、水月大丈夫?表情死んでるけど」

…あ、私!??!?

「え、ああー!私運動神経悪いからさ。あんま、楽しみなイベントじゃないしさ…あはは」

うう、私伊藤恋路に名前覚えられてたのに動揺して、
変なこと言ってるがする…

「まあ、大丈夫だろ。湯山いるし」

「…怒らないの?」

「は?何を怒るんだよ」

「だってあんた運動得意だし、好きでしょ?なのに、負ける原因かもしれない奴、むかつかないの?」

「…むかつかねーよ。第一、水月は出来ないけど本気は出すだろ?」

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