野いちご源氏物語 四六 椎本(しいがもと)
川風に乗ってお手紙も音楽の音色も届きあう。
楽しくお過ごしになっているところへ、(みかど)のご命令で紅梅(こうばい)大臣(だいじん)様がお迎えにいらっしゃった。
たくさんのお(とも)に囲まれてにぎやかに都へご出発なさりながら、
<また何か口実(こうじつ)をつくって訪れよう>
匂宮(におうのみや)様はお決めになる。
桜も(かすみ)も見どころがたくさんあったから、和歌や中国の詩がたくさん作られた。
でも、いちいち書くのはやめておくわね。
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