君の事好きになっても良いですか?
歩き出した私と理央の手が、
ふと触れる。
一瞬、離れそうになって、
でもそのまま、そっと繋がれた。
「琴音の指先……冷たい。」
琴音の指先がいつもより少し
冷たい。
「今日ちょっと外が冷たいからかな?」
「きっとそうだよ。」
俺は、指に少し力を込める。
繋いでるこの手をずっと
離したくない。
もっと琴音を感じていたい。
「今日は、このまま帰る?」
「うん、そうしようかな。」
「じゃあ家まで、送る。」
「理央、ありがとう。」
当たり前の会話が、
今はとても大切だった。
白鷺の街明かりが、
二人の影を並べて伸ばす。
第16話 瑠斗の恋の決着
END