君の事好きになっても良いですか?

2人の顔が並んでこっちを見てくる。
どちらも真剣な眼差しで……。
晃も、冗談じゃなくて本気の
目で私を見る。
今頃になって気付く……
晃……私の事……想ってるの?
千歌ちゃんじゃなかったんだ。


理央君の目は、切なさを表している。
晃の目は、ずっと私を見てきたと
表ししている。

胸が苦しい……。

どっちも大切で……
でも……私が想いを寄せてるのは……。


喉が震えて、言葉が上手に出てこない。


千歌
「ねぇ、夏奈ちゃん、遥陽君」
「これで琴音ちゃんが」
「誰を想ってるか、2人にわかっちゃうね。」

琴音
「うん……。」
「だけど、琴音ちゃん大丈夫かな……?」

遥陽
「これ、どっちを選んでもキツイし」
「どちらも選ばれなくてもキツイよな。」

たか兄
「まぁ、これでこれからの動きは」
「変わるんじゃないの?」


私が、答えを出すのを4人は見守っている。
そして私はついに、名前を言う。



「あの……あのね……私、」
「理央君と一緒にレジャーシート引いた」
「ところに戻りたい。」



「あっ……うん、行こ。」

胸の奥が一気に熱くなるのがわかる。

平静を装ったつもりなのに、
耳まで赤くなる始末。
告白してないのにされていないのに
嬉しすぎてたまらない。
琴音ちゃんが俺を選んでくれた。
その事実が頭の中がぐるぐる回って、
落ち着かせたいのに表情が緩むのを
止められない。

本当……ヤバい……嬉しすぎる。
大いに期待してしまう。

晃、ごめん……俺近々、告白しようと思う。



ショックが顔に出てしまう。
だけど、いつもの調子に無理やり
戻し肩をすくめて理央と琴音を見る。


「そっか。」
「じゃ、ちゃんと理央はエスコート」
「するんだぞ。」


軽く言ってみせるが、胸の奥は尋常ではない
痛みが残る。
やっぱり、琴音は理央の事が好きなんだと
確実にわかってしまった。
でも、俺はまだ何も気持ち伝えてない。
せめて気持ちは伝えたい……
まだ……終わりじゃない……
俺は心でもがいた。




「琴音ちゃん、理央と一緒に行きたいんだ♪」
「理央良かったね♪」


「ちっ!ちがっ…違くわない……けど」
「恥ずかしいからやめて///」


「夏奈、琴音ちゃんをからうのやめて。」



「理央君、選ばれて良かったね!」
「理央君、耳真っ赤(笑)」


「千歌ちゃん、俺をからかわないで。」


「理央、良かったな!」
「嬉しくて鼻血出すなよ?(笑)」


「遥陽まで!」
「俺をからかうな!」



「じゃ、私達は先歩いてるね!」
「理央と琴音ちゃんはゆっくり来てね♪」


そう言って、夏奈ちゃんは千歌ちゃん達と
一緒に私と理央君の前を歩いた。
そして、私と理央君は少し沈黙はあったが
他愛ない会話をしながら、夏奈ちゃん達の
後ろを歩いた。
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