虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

父の思いがけない対応に一瞬、何が起きたかわからなかった。

「違う、私はレナード様とは⋯⋯」
私が父を引き止めようとすると、後ろから急に両肩を掴まれた。

「私とは婚約をする気はなくて、恋人と一緒になりたかったのですか? ミリア」
耳元で囁かれる言葉にゾクッとした。
振り向くと、目の前に座っていたはずのレナード様は私の後ろに回っていた。

「婚約の話を断ってくださるということですか?」
私は、レナード様が私の恋人の存在を知っていることに驚きつつも尋ねた。

「まさか、私とミリアは婚約して、2年後あなたが成人すると共に結婚しますよ」
彼の美しい碧色の瞳に私だけが映っている。
とびきり目が腫れてブスな私だ。

「良くこんな醜い女と結婚しますね、父親が美しいのに自分がブサイクに産まれたら子に恨まれますよ。母親に似る確率だって高いんですよ」
私は肩に置かれた彼の手を外しながら言った。

「蜂の巣から蜂蜜を盗もうとして、目を刺されてしまっただけですよね。蜂蜜はお肌にも良いですよ」
私を振り向かせて頬を覆いながら、彼が蜂蜜のように甘い声で言ってきた。
手が大きくて私の頰が包み込まれてしまう。
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