どうぞ、貴方がお望みの結末を。~死を偽装した才女と、彼女を搾取した人々の破滅の物語~
 久しぶりにベルモント邸に戻ったダリウスは、クラリスから送られてきた手紙と古びた真鍮製の懐中時計を交互に見ながら唖然とした。
 情報が少なすぎて、ダリウスは判断に迷う。
 事情を聴こうにも、肝心な時に執事のエメットは珍しく休暇を取り、留守にしている。そのため、気の利かない新しい使用人しかいなかった。誰に聞いても要領を得ない。
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