夏と先生と初恋。
「わたしは大丈夫だから」
「…何かあったら連絡してね?すぐ飛んでいくから!」
「うん。わかった」
わたしにそう念押しした後、沙耶も保健室を出て行った。
誰もいなくなった保健室。
『どうせ誰かの真似なんだろ?つぎはぎだらけで、ひまりがなにしてぇのか、なんも伝わってこない』
今になって、涙があふれてくる。
どうしたらよかったんだろう。
なにをするのが正解だった?
どうしたらわたしのソロにできるの?
わからない。
わかんないよ、もう。
もう、できない。
できないよ…
「…竹中?」
ベッドの端が沈んだ。
背中に、誰かの手のひらが触れている。
ゆっくりと背中を撫でるそれは、暖かくて優しい。
「藤木、先生、」
「——竹中は自分の音、好き?」
先生の表情は変わらない。
いつも通りの凪いだ瞳。
「…嫌いです」
「…何かあったら連絡してね?すぐ飛んでいくから!」
「うん。わかった」
わたしにそう念押しした後、沙耶も保健室を出て行った。
誰もいなくなった保健室。
『どうせ誰かの真似なんだろ?つぎはぎだらけで、ひまりがなにしてぇのか、なんも伝わってこない』
今になって、涙があふれてくる。
どうしたらよかったんだろう。
なにをするのが正解だった?
どうしたらわたしのソロにできるの?
わからない。
わかんないよ、もう。
もう、できない。
できないよ…
「…竹中?」
ベッドの端が沈んだ。
背中に、誰かの手のひらが触れている。
ゆっくりと背中を撫でるそれは、暖かくて優しい。
「藤木、先生、」
「——竹中は自分の音、好き?」
先生の表情は変わらない。
いつも通りの凪いだ瞳。
「…嫌いです」