妹に虐げられて魔法が使えない無能王女は、政略結婚でお飾り王太子妃になるはずなのに俺様王太子に溺愛されています
 ルフェーヌとディエゴの結婚式から数週間が経った。ルフェーヌは昼に庭園でディエゴと待ち合わせをしている。ディエゴが庭園にいるのを確認すると、ルフェーヌは城の窓を開けてディエゴの名前を元気に呼ぶ。
 「ディエゴ!」
 ディエゴがルフェーヌの姿を見つけると、ルフェーヌは窓を乗り越えて庭園にいるディエゴの元へ風魔法の浮遊風(メテオラアネモス)を使って飛んでいく。
 ディエゴは飛んで来たルフェーヌをお姫様抱っこで受け止める。
 「ルフェーヌ。また飛んでいるな。魔法が使えて嬉しいのは分かるが、俺の前だけだからな」
 ルフェーヌは以前から使いたかった魔法を習得してディエゴの前でよく飛んでいる。ディエゴが言うように以前はディエゴ以外がいる場所でも飛んでいたが、ディエゴに注意されてからはディエゴの前でしか飛んでいない。
 「は~い」
 ルフェーヌは何度目かの注意をされて返事をする。
 「ルフェーヌが飛んでいると本当に妖精みたいだな」
 ディエゴはルフェーヌを見つめ、飛んでいるルフェーヌを思い出して呟く。
 「ディエゴは妖精を見たことがあるの?」
 「俺の目の前にいる」
 ディエゴはルフェーヌを見つめながら質問に答える。ルフェーヌは顔を赤くしてディエゴを見つめる。
 「俺だけの可愛い妖精(ドルチェファータ)、愛している」
 ルフェーヌはディエゴに色香を含ませた甘い声で囁かれ、期待で頬を染めて瞳を閉じる。
 ディエゴの唇がルフェーヌの唇に触れる。ルフェーヌは唇が離れないようにディエゴの首に腕を回す。
 ディエゴは庭園でルフェーヌへ何度もキスを繰り返し、二人は微笑み合って青い火の粉を舞い散らしていた。



おしまい
< 56 / 56 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:26

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
 田舎の小さな村で牧師の手伝いをしながら暮らしているヒロインのクラルテ。  ある日、朝の教会へお祈りに訪れてヒーローのベランジェと出会い、お互いに惹かれ合う。  ベランジェが去った後、彼はこの国の王子様であることを知り驚く。  クラルテは王子様にもう二度と会うことないだろうと思っていたが、ベランジェはクラルテと婚約するために再び村を訪れてプロポーズをする。  プロポーズを受けてベランジェの婚約者となったクラルテは一緒に王城へ向かい、彼の家族からも歓迎された。  盛大な婚約パーティーが開かれ、結婚式も控えている。幸せの絶頂のクラルテとベランジェ。  しかしベランジェの宿敵、魔術王という人物がクラルテに呪いをかけて命を奪おうとする。  「愛する者からの愛。それを苦しみに変えた」  ベランジェの先祖、この国のかつての王は魔術王に刃向かい、現在のベランジェと同様の呪いを王妃にかけられて王は倒されてしまった。  幸せの絶頂にいた二人の未来はどうなってしまうのかーー。  溺愛しかない王道ファンタジー! 【完結】2024年11月20日 【最終更新】2025年1月11日 ※誤字、脱字を確認致しました。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop