部長と私の秘め事
「ん……っ」
口内にヌルッと舌が入り、久し振りの感覚に私は体を火照らせる。
温かい舌に口内を探られただけで、自分が尊さんに支配されているような感覚がした。
下唇を軽く噛まれると、ズン……、と下腹の奥に疼きを得る。
ギュッと尊さんのTシャツを握った時、服越しにパフンと胸を包まれ、耳まで真っ赤になってしまった。
思えば夏休みに入ってからバタバタしていて、あまりそういう雰囲気になれなかった。
旅行中はあまり〝おいた〟をすると体力がなくなってしまうし、同行人を気遣わないとならないしで、思いきり愛し合えていない。
(でも今回は、恵と涼さんといた時以上に気を遣わなきゃいけなくて……)
ちゅぷ、と尊さんの唇をついばんだ時、彼は静かに顔を離した。
「勿体ないけど、今回はキスまで」
「……うん……」
私はポーッとしつつ、コクンと頷く。
尊さんはソファの背もたれに身を預け、溜め息をつく。
「本当は休みの時にイチャイチャしたいけど、今年の夏はすげぇ多忙になっちまったな。……まぁ、涼と中村さんが出会ったのは今年だし、速水家のみんなと正式に和解できたのも今年だし、色々人間関係が〝動く〟時期なんだろうな」
「だと思います。……私も去年はずっとクサクサしてましたし、その前は…………ですし」
あえて昭人の名前を出さずに言うと、尊さんは私の頭をポンポンと叩く。
「俺もだよ。……スピリチュアルな事はあまり信じないタチだけど、朱里と出会ってから色んな事が大きく動いて、本当に運命だなって思うよ」
「……えへ。……えへへへへ……。どうも、あげまんです」
ペコリと会釈して挨拶すると、尊さんはクスクス笑って会釈し返す。
「今後とも宜しくお願いいたします」
「……あげまんの効果のほどは保証できませんが、一緒にいると、きっといい気分になりますよ」
私はそう言って尊さんの腕を組み、ピトリと体をくっつける。
「効能として食欲増進、健康意識向上、やる気向上、性欲向上を感じております」
「ひひひ」
私は幸せ一杯に笑い、尊さんの腕に顔をグリグリと押しつける。
そのまま二人で綺麗な水平線を見せる海を眺めていたけれど、尊さんがボソッと言った。
「食事の前にひとっ風呂浴びるか。汗掻いたし」
「そ……、そうですね」
エッチはしないと分かっていても、尊さんと一緒に温泉に入ると思うとドキドキする。
「ちょっと準備します」
「じゃあ、俺、先にサッと洗って露天風呂行ってるよ」
「はい」
あの絶景露天風呂に入れるのが楽しみで、私は笑顔で返事をした。
私がメイク落としやらをしている間、尊さんはサッとシャワーを浴びて髪と体を洗い、一旦バスタオルで体を拭いてから、「通りまーす」と言って、堂々と全裸で部屋の中を歩いて行った。
「ぶふっ……」
私は鏡越しにそれを見て噴き出し、魅惑的なミコケツを見送る。
(見ーちゃった)
私はニヤニヤしながら心の中で言い、尊さんの意外と肉付きのいい、魅惑的なお尻を思い出す。
(セクシーケッツ!)
心の中で叫んだあと、私は内風呂に入って髪や体を洗い始めた。
すべて終えたあと、私はフェイスケアをして髪にドライヤーを掛け、体にバスタオルを巻いた姿で「通りまーす」と部屋の中を通り抜けた。
でもクーラーの効いた室内に外の熱気が入ったらいけないので、尊さんには多分聞こえていない。残念だ。
ガラッとガラス戸を開くと、尊さんは海のほうを見たまま「おう」と片手を上げる。
「ようございますか?」
体にパシャッとお湯を掛けて尋ねると、彼はクスクス笑って答えた。
「結構なお湯でございます」
「お茶じゃないんですから。さすがにミコ出汁がきいていても飲みませんよ?」
「飲んだらどんな効能があるんだろうな?」
「……絶倫?」
私はちゃぷんと温泉に入り、「あ”~~~~」と言いながら浸かる。
「おっさんかよ」
「染みるぅ~~~~」
わざとらしく言うと、尊さんは肩を揺らして笑った。
口内にヌルッと舌が入り、久し振りの感覚に私は体を火照らせる。
温かい舌に口内を探られただけで、自分が尊さんに支配されているような感覚がした。
下唇を軽く噛まれると、ズン……、と下腹の奥に疼きを得る。
ギュッと尊さんのTシャツを握った時、服越しにパフンと胸を包まれ、耳まで真っ赤になってしまった。
思えば夏休みに入ってからバタバタしていて、あまりそういう雰囲気になれなかった。
旅行中はあまり〝おいた〟をすると体力がなくなってしまうし、同行人を気遣わないとならないしで、思いきり愛し合えていない。
(でも今回は、恵と涼さんといた時以上に気を遣わなきゃいけなくて……)
ちゅぷ、と尊さんの唇をついばんだ時、彼は静かに顔を離した。
「勿体ないけど、今回はキスまで」
「……うん……」
私はポーッとしつつ、コクンと頷く。
尊さんはソファの背もたれに身を預け、溜め息をつく。
「本当は休みの時にイチャイチャしたいけど、今年の夏はすげぇ多忙になっちまったな。……まぁ、涼と中村さんが出会ったのは今年だし、速水家のみんなと正式に和解できたのも今年だし、色々人間関係が〝動く〟時期なんだろうな」
「だと思います。……私も去年はずっとクサクサしてましたし、その前は…………ですし」
あえて昭人の名前を出さずに言うと、尊さんは私の頭をポンポンと叩く。
「俺もだよ。……スピリチュアルな事はあまり信じないタチだけど、朱里と出会ってから色んな事が大きく動いて、本当に運命だなって思うよ」
「……えへ。……えへへへへ……。どうも、あげまんです」
ペコリと会釈して挨拶すると、尊さんはクスクス笑って会釈し返す。
「今後とも宜しくお願いいたします」
「……あげまんの効果のほどは保証できませんが、一緒にいると、きっといい気分になりますよ」
私はそう言って尊さんの腕を組み、ピトリと体をくっつける。
「効能として食欲増進、健康意識向上、やる気向上、性欲向上を感じております」
「ひひひ」
私は幸せ一杯に笑い、尊さんの腕に顔をグリグリと押しつける。
そのまま二人で綺麗な水平線を見せる海を眺めていたけれど、尊さんがボソッと言った。
「食事の前にひとっ風呂浴びるか。汗掻いたし」
「そ……、そうですね」
エッチはしないと分かっていても、尊さんと一緒に温泉に入ると思うとドキドキする。
「ちょっと準備します」
「じゃあ、俺、先にサッと洗って露天風呂行ってるよ」
「はい」
あの絶景露天風呂に入れるのが楽しみで、私は笑顔で返事をした。
私がメイク落としやらをしている間、尊さんはサッとシャワーを浴びて髪と体を洗い、一旦バスタオルで体を拭いてから、「通りまーす」と言って、堂々と全裸で部屋の中を歩いて行った。
「ぶふっ……」
私は鏡越しにそれを見て噴き出し、魅惑的なミコケツを見送る。
(見ーちゃった)
私はニヤニヤしながら心の中で言い、尊さんの意外と肉付きのいい、魅惑的なお尻を思い出す。
(セクシーケッツ!)
心の中で叫んだあと、私は内風呂に入って髪や体を洗い始めた。
すべて終えたあと、私はフェイスケアをして髪にドライヤーを掛け、体にバスタオルを巻いた姿で「通りまーす」と部屋の中を通り抜けた。
でもクーラーの効いた室内に外の熱気が入ったらいけないので、尊さんには多分聞こえていない。残念だ。
ガラッとガラス戸を開くと、尊さんは海のほうを見たまま「おう」と片手を上げる。
「ようございますか?」
体にパシャッとお湯を掛けて尋ねると、彼はクスクス笑って答えた。
「結構なお湯でございます」
「お茶じゃないんですから。さすがにミコ出汁がきいていても飲みませんよ?」
「飲んだらどんな効能があるんだろうな?」
「……絶倫?」
私はちゃぷんと温泉に入り、「あ”~~~~」と言いながら浸かる。
「おっさんかよ」
「染みるぅ~~~~」
わざとらしく言うと、尊さんは肩を揺らして笑った。