部長と私の秘め事
「ありがとうございます! 恩に着ます! 今度夜中にギッコンバッタンしてあげますね。とっておきの一張羅を仕上げてあげます」
「大事な羽根を使わんでいい」
尊さんに突っ込まれて私はケラケラ笑い、ミックスジュース、冷コー、ミルクセーキ、パンケーキ、プリンアラモード、出汁巻き卵サンドを注文した。
尊さんはたこ焼きでお腹一杯になったらしく、冷コーのみだ。
喫茶店メニューはカレー、鉄板焼きのナポリタン、オムライス、サンドイッチ、ホットドッグ系などがある。
「冷コーは、普通のアイスコーヒーとは違うんですか?」
「多分、同じだと思う。この店の場合、ここに書いてある通りコールド・ブリューっていう抽出法で淹れてるみたいだけどな」
「どれどれ」
ラミネートメニューを見ると、八時間かけてじっくりと抽出しているらしく、日本で昔から〝水出しコーヒー〟として知られている抽出法が、今では世界で愛でられているとの事だ。
「私、飲み物は何でも『美味しければいいや』と思っていますけど、ワインも日本酒も紅茶もコーヒーも、奥が深いんでしょうね。尊さんも旅行先でコーヒー豆を買ってますし。拘りの男」
「俺もそこまで詳しい訳じゃねぇよ。ただ、美味いコーヒーが飲みたいから、動画とかで勉強して、豆の産地や煎り方で味が変わってくるとか、理想の味のために勉強してる程度だ」
「そうやって努力できるのが凄いですよ。私なんて出てきたものを全部ペロリですから」
「いいじゃねぇか。そのほうが俺も食わせ甲斐がある」
そんなたわいのない話をしていた時、ドリンクから順番に運ばれてきた。
なお、テイクアウトも対応しているお店で、ミックスジュースは七百五十円するけれど、持ち帰りだと五百円だそうだ。
そしてサイズもMと大サイズがあり、Mサイズはゴブレットと呼ばれる、脚が短くて逆三角形に近いグラスで、大サイズは大きなブランデーグラスで出される。
まさに昔の名俳優がブランデーを入れてバスローブ姿で、ユラユラと液体を揺らしているようなアレだ。
本当は大をいきたかったけど、沢山頼むのでMにしておいた。
それでも普通に飲むには十分なサイズ感で、恵だったら「たっぷりある」と言いそうだ。
「いただきまーす」
ミックスジュースは黄色っぽい液体で、赤いストローが挿されてある。
「ん! んん!」
ちゅるー、と飲んでみると十分に冷やされていて、色んな果物をミキサーにかけたのが分かる、凝縮されたフルーツの味がする。
食感はスムージーに似ていて、たまにリンゴの皮のようなざらつきを感じた。
「おいしー! 尊さん、一口どうぞ」
「ん、サンキュ」
彼はミックスジュースを一口飲み、うんうんと頷いてサムズアップする。
ミルクセーキは牛乳瓶で提供され、瓶にはレトロなフォントの赤い文字で〝ミルクセーキ〟と書かれてあって、それだけで映える。
基本のミルクセーキのレシピは、牛乳と卵と砂糖だ。
子供の頃にお菓子作りをしていて、それらを混ぜた上にバニラエッセンスを加えたものが凄く美味しそうに思えて、いつも飲みたい衝動に駆られていた。
あれがミルクセーキなのだと大人になって分かってからは、たまに自宅で作って飲む事もあった。
飲んでみるとミックスジュースとは対照的に、スルーッと喉ごしのいい、優しい甘さのジュースだ。
「減りの速さがえぐい」
尊さんが動画を撮影しているなか、私はあっという間にミルクセーキを飲み干して「美味しかった!」と笑顔になった。
冷コーは、本当に美味しいアイスコーヒーという感じで、「なるほどー!」とうなりながら飲み干す。
プリンアラモードのプリンは、固めで弾力があり非常に美味しく、カラメルも苦めな感じだ。
ボート型の器にバナナやキウイ、苺などのフルーツが盛られてお得な気持ちになる、豪華なプリンだった。
出汁巻き卵サンドは、内側にケチャップとマヨネーズが塗られた柔らかなパンが、ふわっふわでお出汁の利いた卵を優しく包んでいる。
パンケーキは薄め焼きで、近年のスフレパンケーキ的な厚さはない。
その分、昔ながらのしっとりとした、バターと卵を感じられる甘さを味わえ、非常に満足した。
「あぁ~、満足した!」
最後、帰りに合わせて尊さんがミニシュークリームを買ってくれた。
一日の終わりにホテルで楽しむつもりだけれど、フライングして一つパクッと口に入れると、カリカリしたシュー生地から濃厚なカスタードクリームがトロリで、非常に美味しい。
「大事な羽根を使わんでいい」
尊さんに突っ込まれて私はケラケラ笑い、ミックスジュース、冷コー、ミルクセーキ、パンケーキ、プリンアラモード、出汁巻き卵サンドを注文した。
尊さんはたこ焼きでお腹一杯になったらしく、冷コーのみだ。
喫茶店メニューはカレー、鉄板焼きのナポリタン、オムライス、サンドイッチ、ホットドッグ系などがある。
「冷コーは、普通のアイスコーヒーとは違うんですか?」
「多分、同じだと思う。この店の場合、ここに書いてある通りコールド・ブリューっていう抽出法で淹れてるみたいだけどな」
「どれどれ」
ラミネートメニューを見ると、八時間かけてじっくりと抽出しているらしく、日本で昔から〝水出しコーヒー〟として知られている抽出法が、今では世界で愛でられているとの事だ。
「私、飲み物は何でも『美味しければいいや』と思っていますけど、ワインも日本酒も紅茶もコーヒーも、奥が深いんでしょうね。尊さんも旅行先でコーヒー豆を買ってますし。拘りの男」
「俺もそこまで詳しい訳じゃねぇよ。ただ、美味いコーヒーが飲みたいから、動画とかで勉強して、豆の産地や煎り方で味が変わってくるとか、理想の味のために勉強してる程度だ」
「そうやって努力できるのが凄いですよ。私なんて出てきたものを全部ペロリですから」
「いいじゃねぇか。そのほうが俺も食わせ甲斐がある」
そんなたわいのない話をしていた時、ドリンクから順番に運ばれてきた。
なお、テイクアウトも対応しているお店で、ミックスジュースは七百五十円するけれど、持ち帰りだと五百円だそうだ。
そしてサイズもMと大サイズがあり、Mサイズはゴブレットと呼ばれる、脚が短くて逆三角形に近いグラスで、大サイズは大きなブランデーグラスで出される。
まさに昔の名俳優がブランデーを入れてバスローブ姿で、ユラユラと液体を揺らしているようなアレだ。
本当は大をいきたかったけど、沢山頼むのでMにしておいた。
それでも普通に飲むには十分なサイズ感で、恵だったら「たっぷりある」と言いそうだ。
「いただきまーす」
ミックスジュースは黄色っぽい液体で、赤いストローが挿されてある。
「ん! んん!」
ちゅるー、と飲んでみると十分に冷やされていて、色んな果物をミキサーにかけたのが分かる、凝縮されたフルーツの味がする。
食感はスムージーに似ていて、たまにリンゴの皮のようなざらつきを感じた。
「おいしー! 尊さん、一口どうぞ」
「ん、サンキュ」
彼はミックスジュースを一口飲み、うんうんと頷いてサムズアップする。
ミルクセーキは牛乳瓶で提供され、瓶にはレトロなフォントの赤い文字で〝ミルクセーキ〟と書かれてあって、それだけで映える。
基本のミルクセーキのレシピは、牛乳と卵と砂糖だ。
子供の頃にお菓子作りをしていて、それらを混ぜた上にバニラエッセンスを加えたものが凄く美味しそうに思えて、いつも飲みたい衝動に駆られていた。
あれがミルクセーキなのだと大人になって分かってからは、たまに自宅で作って飲む事もあった。
飲んでみるとミックスジュースとは対照的に、スルーッと喉ごしのいい、優しい甘さのジュースだ。
「減りの速さがえぐい」
尊さんが動画を撮影しているなか、私はあっという間にミルクセーキを飲み干して「美味しかった!」と笑顔になった。
冷コーは、本当に美味しいアイスコーヒーという感じで、「なるほどー!」とうなりながら飲み干す。
プリンアラモードのプリンは、固めで弾力があり非常に美味しく、カラメルも苦めな感じだ。
ボート型の器にバナナやキウイ、苺などのフルーツが盛られてお得な気持ちになる、豪華なプリンだった。
出汁巻き卵サンドは、内側にケチャップとマヨネーズが塗られた柔らかなパンが、ふわっふわでお出汁の利いた卵を優しく包んでいる。
パンケーキは薄め焼きで、近年のスフレパンケーキ的な厚さはない。
その分、昔ながらのしっとりとした、バターと卵を感じられる甘さを味わえ、非常に満足した。
「あぁ~、満足した!」
最後、帰りに合わせて尊さんがミニシュークリームを買ってくれた。
一日の終わりにホテルで楽しむつもりだけれど、フライングして一つパクッと口に入れると、カリカリしたシュー生地から濃厚なカスタードクリームがトロリで、非常に美味しい。