再逢
蘇る記憶
見渡す限りの美しい緑の木々。
その隙間から差し込む木漏れ日が照らす
砂利道を歩けば、自然と気分が上がる足音にくすぐったさを感じる。
こんな場所で毎日過ごせたらどんなに
幸せだろうか‥‥。
専門学校を卒業して、都会の有名なホテルに勤めたが、人間関係が上手くいかず、気持ちを誤魔化しながらなんとか5年は勤めてみた。
立派なホテリエになりたかったからだ。
でも、頑張れば頑張るほど日々のイジメが加速し、食事は喉を通らず、退社を決意する頃には食べ物の味までしなくなったいた。
そんな時、気分転換にと友人に誘われて息抜きにやってきたのが、山奥にある、
ここ『Passage du vent』だった
一言で言えば、ほんとの非日常。
私が私らしくいられて、深く呼吸が
出来ると思える場所だった。
そして、そんな環境で食べた料理は、どれも久しぶりに味をしっかりと感じることが出来たのだ。
理由は今でも分からないけれど、
ここで過ごした3日間は、生きてきた
人生で1番と言えるほど素晴らしい
日になった事は確かだと思う
「はぁ‥‥‥緊張してきた‥‥。」
リクルートスーツに身を包み、襟元をギュッと握り締める。何せ5年ぶりの
面接なのだ。