再逢
巡る
前世の記憶が残りながらも、あれから一月ほど経っても鈴子の感情が溢れる日は来ず、毎日忙しい日々を過ごしていた。

『鳥山さんの紹介パンフレット、皆さん
 手に取って見て下さってるね。』

「ありがとうございます。時間はかかり
 ましたが喜んでいただけてるみたいで
 嬉しいです。」

ホテルの細かい紹介や、近辺のスポット
や街などの魅力が詰まった冊子や地図は
、国外の方にも分かりやすいように、
外国語で翻訳した文も掲載した為、初めて来た人には特に喜んで頂けている

私はどうしたって素人だから、半分以上は支配人の案やアドバイスが詰まった
いるけど、少しずつやりたい事が形に
なると自信がついた

今月からは、基本は裏でホテルの事務関係の仕事をこなし、忙しい部署へはいつでも呼ばれたらヘルプで行ける体制を
とることになった。

『鳥山さん、この書類を午前中に纏めて
 データで送って下さい。』


「はい、かしこまりました。」

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