幼馴染の影と三年目の誤解 ――その笑顔は、私に向かない
ここまでお読みいただき、
本当にありがとうございました。

本作は、
「すれ違い」「嫉妬」「誤解」「影」
そんな暗さを抱えながらも、
夫婦として少しずつ再生していく物語を描きたい――
という思いから生まれました。

由奈は決して強い女性ではありません。
泣き虫で、不器用で、
誰かの言葉に傷つきやすい。

けれど彼女の“弱さ”こそ、
隼人が愛してやまない大切な部分であり、
それがふたりの物語を
ゆっくりと、丁寧に育てていく力になりました。

隼人もまた、
完璧に見えて実はとても不器用で、
愛し方を間違えてしまう男です。

二人の影が重なり、
すれ違い、
壊れかけて、
それでもまた手を取り合う――
そんな軌跡を最後まで見届けてくださった読者の皆さまに、
心から感謝いたします。

祐真や麗華の存在は、
ふたりを試すための“影”でしたが、
彼らの痛みもまた、
どこかに確かに存在したものです。

誰かを好きになることはときに残酷で、
でも、とても美しい。

そんな感情の揺らぎまで
描けていたら嬉しく思います。

読後に少しでも
「この二人なら未来を歩ける」
そう思っていただけたなら、
この物語は完成です。

最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。

これからも胸がきゅっとなる恋、
切なさと温かさが同時にこみ上げる愛を
紡いでいけたらと思っています。

また次の物語でお会いできますように。
—— 柴田はつみ
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