甘々とロマンス中毒
目的地のラーメン屋さんに着いた頃、一咲のお腹はぺこぺこ、空腹状態だった。入り口の看板に立て掛けられたメニューを眺めるだけで涎が…。

……わわっ!ダメッ、はしたない。

券売機の前で悩んだ末、選んだのは塩ラーメンのミニ。

ほんとは普通サイズにして唐揚げも追加したかったけど、いっぱい食べるのは恥ずかしいから、我慢したの。

私の隣で、あやちゃんは醤油ラーメンの大盛りと炒飯を即決した。

向かい合わせで座るあやちゃんが「美味いな」と言う。お箸を持つ指先も、綺麗に食べる所作もどこを切り取っても、一つひとつが素敵だ。

ふーふー、とゆっくり麺を啜る。
炒飯はあやちゃんと半分こして。
冷たい麦茶が美味しい。温かい気持ちになる。

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

「もう20時か。一咲、そろそろ帰ろうか」

首を横に振った。

「まだ、お話の続きしたいです。帰りたくないです。…から、スタ……ば(は、この辺りになかった!)ゲームセンター行きませんかっ?(いっぱい間違えちゃってる…!)」

食後、あやちゃんと離れるのが恋寂しくて、ゲームセンターにお誘いした。


「わぁ〜〜かわいい。こてんって寝てる……」

「ん、どれ?」

「真ん中にいる、この子」


ガラスの向こう側を指差した先にいるのは、新作発売された小悪魔うさぎのぬいぐるみ。私は500円玉を入れる。
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