甘々とロマンス中毒
1回目、引っかからず。2回目、掠りもしない。
3回目にしてやっと引っかかるけど、持ち上がった瞬間、ぽてんっと落ちた。4回目はちょっとだけ動く。
5回目……もっと遠い場所に行っちゃった……!
がーーん。一咲の頭上に落石有りです。
数分前———…
「こう見えてクレーンゲームは得意なの。アームを左に動かして…ぬいぐるみの真ん中に来たらボタン押すでしょ。そしたらね、輪に引っかかって取れるんだよ〜〜。ふふ」
と、あやちゃんに豪語してた自分を呪いたいところだ。
「(あんな、えらそーなコト言って成果ゼロ……あやちゃんに良いところ見せれてない…!)」
ガラスに両手を添えて、踵を浮かして、ぬいぐるみの山…アームがギリギリ届くところで横になってる小悪魔うさぎを眺める。その隣には、お星様ステッキを持ったモモンガがいて。
うさぎも欲しいけど、小悪魔デザインのモモンガも欲しいんだよね。
すんって細目があやちゃんぽい。可愛いなぁ。
「取ろうか?」
潤んだ瞳に涙が滲むの。
「お願いします」
あやちゃんが私の前髪を優しく撫でた。意気込んだ癖に撃沈した私への慰めである。あやちゃんは
「一咲、待ってて」と言い、両替機の方に歩いて行った。
ぽやん…と蒸気した頬で背中を見つめていると、LINEの通知音に呼び出される。
———…ピロンッ
《もう、家に着く?》
《パパが駅まで迎えに行こうかって言ってるけど、あやみくんも一緒かな🫣💭》
ママだっ!
3回目にしてやっと引っかかるけど、持ち上がった瞬間、ぽてんっと落ちた。4回目はちょっとだけ動く。
5回目……もっと遠い場所に行っちゃった……!
がーーん。一咲の頭上に落石有りです。
数分前———…
「こう見えてクレーンゲームは得意なの。アームを左に動かして…ぬいぐるみの真ん中に来たらボタン押すでしょ。そしたらね、輪に引っかかって取れるんだよ〜〜。ふふ」
と、あやちゃんに豪語してた自分を呪いたいところだ。
「(あんな、えらそーなコト言って成果ゼロ……あやちゃんに良いところ見せれてない…!)」
ガラスに両手を添えて、踵を浮かして、ぬいぐるみの山…アームがギリギリ届くところで横になってる小悪魔うさぎを眺める。その隣には、お星様ステッキを持ったモモンガがいて。
うさぎも欲しいけど、小悪魔デザインのモモンガも欲しいんだよね。
すんって細目があやちゃんぽい。可愛いなぁ。
「取ろうか?」
潤んだ瞳に涙が滲むの。
「お願いします」
あやちゃんが私の前髪を優しく撫でた。意気込んだ癖に撃沈した私への慰めである。あやちゃんは
「一咲、待ってて」と言い、両替機の方に歩いて行った。
ぽやん…と蒸気した頬で背中を見つめていると、LINEの通知音に呼び出される。
———…ピロンッ
《もう、家に着く?》
《パパが駅まで迎えに行こうかって言ってるけど、あやみくんも一緒かな🫣💭》
ママだっ!