甘々とロマンス中毒
お目当ての小悪魔うさぎの写真をママへ送信。すぐ返事がきた。

《可愛い‪っ!一咲の白いデスクに飾るの絶対似合うね‪‪🫶🏻️💞取れるかドキドキだ〜…😵‍💫💭頑張って》

さすがママ。乙女な反応もかわいい。

『うんっ』と腕を斜めに上げた、手書きイラスト風の、くまスタンプをお届けした。


雑音が混ざり合う空気、冷房が効いた室内の気持ち良い温度、照明がちかちかと眩しくて、夜のゲームセンターは宝石箱みたい。

少し見渡せば、制服を着た高校生や大人のカップル、仲睦まじい家族連れが映る。時間はゆったり流れているのに、私の心だけ取り残されたみたいに落ち着かない。

こんなに長い時間、あやちゃんと一緒にいるの初めて。

「(さっきから、ずっとホワホワしてる…。あやちゃん、まだかなぁ)」

ストレートに下ろしたピンクブラウンの髪を、指先で掴んで遊ぶ。強張る頬を、むぎゅうと両手で持ち上げる。

それから……。……ん?……あっ!

視線を泳がせた隣の台で、生牡蠣ベイビーのぬいぐるみストラップを発見。体がそちらに傾いて、釘付けになった。

きゃーーーっ。この子も可愛い……っ!わわっ。背中向けてる子もいるっ。可愛いが大渋滞だ。


「かっ……カワイイ〜〜きゃ〜〜(ふわふわ〜〜真っ白だぁ)」
「かわいい〜〜あ、わかめもある……っ」

「「……エッ!?」」


甘やかで柔らかな匂いが香った。騒つく心情と裏腹に、顔ごと向けて女性が誰なのか確かめる。

お互いの瞳が瞬き、咄嗟に俯いてしまう。

その可憐な人は、ぽつりと私を呼んだ。


「一咲さ……ちゃん」

「…………菫花、さん」
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