年下研修医の極甘蜜愛
「彩さんは、気遣いが上手だよね」
ふいに褒められて、彩はきょとんとした。泡まみれの手をぬるま湯で流した仁寿が、立ち位置を彩にゆずって新しいタオルを後ろの棚から取る。
「ほら、さっきの。病院でもそうだけど、声をかける時のトーンとか表情をちゃんと考えてるよね。普段の颯爽とした雰囲気が嘘みたいに、すごく優しい」
「そうですか?」
「よく気がつくし、思いやりをああやって行動に移せるって素晴らしいよ」
「たいしたことじゃないです」
「誰にでもできることじゃないと思うけどな」
はい、と渡されたタオルを受け取って洗った手を拭く。その阿吽の呼吸というか、自然な感じがなんだかくすぐったい。