年下研修医の極甘蜜愛
「ハイボールは、お風呂を済ませてから作ってあげるね。先にグラスを冷凍庫で冷やしておくよ」
「いえ、今日はもう」
「北川先生とたくさん飲んだ?」
「二杯しか飲んでないですよ。酔ったんじゃなくて、もう時間が遅いので」
「まだ八時半だよ。少しくらい、いいじゃない。もうそろそろお湯張り完了のアラームが鳴るから、彩さんはお風呂入って来なよ。僕はその間にご飯を食べようかな」
仁寿がごそごそと、キッチンに置かれた半透明のレジ袋からウイスキーとライム、玉葱、豚のこま切れを順に取り出す。
「先生、もしかして自炊するんですか?」
「うん。高校のころから一人暮らしだから結構するんだよ、料理」
「へぇ……、高校生でひとり暮らしですか」
「高校が実家から遠くてさ、とても通学できる距離じゃなかったんだ」
「寮とかは?」
「あったけど、なんとなく嫌でね。父に頼んで部屋を借りてもらって……。って、あれ? もしかして彩さん、僕に興味津々?」
「ちっ、違います。変な言い方しないでください」
短いメロディーが軽快に流れる。彩が思わず後ずさりすると、ゆっくり浸かって来てねと満面の笑みが返ってきた。