彼と、花火と、観覧車
「みんな楽しそうでしょ? ほら、澄香も来てたの」
「澄香かぁ。何年も会ってないから懐かしいな」
「で、この人が真木先輩の奥さん。すごく綺麗な人だったよ」
スマホをスクロールして写真を見せていたら、彼が急に黙ってしまった。
なんともいえない複雑な表情で、私の様子をうかがっている。
「どうしたの?」
「いや……やっぱり無理してるのかな、と思って」
「なにが?」
言われた意味がわからなくて小首をかしげる。
すると夏生は決まりの悪い顔のまま、海のほうへ視線をさまよわせた。
「真木先輩が結婚して、ショックだったからここで黄昏てたんだろ?」
「え? なんでそうなるの」
「だって、羽衣は先輩のことが好きだったじゃないか」
冗談で言ったとは思えなくて、彼の顔を覗き込みながら首を横に振った。
「それは違う」
夏生は今までずっとそう思っていたのかな?
私としては、誤解させるような行動を取った記憶は微塵もないけれど。
「澄香かぁ。何年も会ってないから懐かしいな」
「で、この人が真木先輩の奥さん。すごく綺麗な人だったよ」
スマホをスクロールして写真を見せていたら、彼が急に黙ってしまった。
なんともいえない複雑な表情で、私の様子をうかがっている。
「どうしたの?」
「いや……やっぱり無理してるのかな、と思って」
「なにが?」
言われた意味がわからなくて小首をかしげる。
すると夏生は決まりの悪い顔のまま、海のほうへ視線をさまよわせた。
「真木先輩が結婚して、ショックだったからここで黄昏てたんだろ?」
「え? なんでそうなるの」
「だって、羽衣は先輩のことが好きだったじゃないか」
冗談で言ったとは思えなくて、彼の顔を覗き込みながら首を横に振った。
「それは違う」
夏生は今までずっとそう思っていたのかな?
私としては、誤解させるような行動を取った記憶は微塵もないけれど。