メロンクリームソーダトライアングル
若葉に伝えたい想いは抱えきれないくらいある。
手に負えない醜い感情も、爆発しそうなほど膨れ上がっている。
暴れ狂う悲しみと怒りを鎮圧できないまま、俺は若葉にメッセージを返した。
(俺も若葉のことなんか好きじゃない)
興奮状態だった。
若葉に嫌われているという現実が悲しすぎた。
若葉が俺の隣にいてくれないなら、未来なんてどうでもいいと投げやりになっていた。
既読がついたかの確認をせず、スマホの電源を落とす。
もういい。
若葉なんてどうでもいい。
この先絶対に恋なんてしない。
失恋地獄を味わうのは二度とごめんだ。
初恋が完全に終わりを告げたと俺にわからせるように、大音量で流れる予鈴が耳を傷めつけてきた。
若葉がいる教室に戻りたくない。
現実世界に絶望した俺の足は、校舎に入ったあと教室とは反対の図書室を目指す。
そして俺は人生で初めて、授業を無断でさぼるという元生徒会長としてあるまじき行動をとってしまった。