ハル
愛は連絡をしてくるたびに暇だ暇だと言っていた。
愛がそれほど暇をしているのは、私がこっちに来てしまったことも原因にあるから、なんだか余計に申し訳ない気分だ。
しばらく車に揺られていると寂れた駅が見えてきた。
バス停の前で愛が手持ち無沙汰にウロウロと歩き回っているのが見える。
柴田さんがバス停の目の前に車を止めてくれたので、すぐに飛び出した。
「愛!!」
「真子! 移動手段がないからどうしようかと思ったよぉ!」
真子は長い髪の毛をツインテールにして飛び跳ねるようにして近づいてきたかと思うと、抱きついてきた。
体のバランスを崩してこけそうになってしまうのをどうにかこらえて、愛の細い体を抱き返す。
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