ハル
「連絡してくれれば汽車の時間に合わせて迎えに来たのに」
「だね。サプライズ登場するつもりだったんだけど、失敗しちゃった」
愛がシュンとしょげてしまう。
その姿は怒られた猫みたいで可愛らしくて、なんだか怒る気にもなれなくなってしまう。
それが愛の愛嬌だった。
「こんにちは」
ふたりで抱き合ったままでいると柴田さんが運転席から顔を出して言った。
「あ、こんにちは! 真子の友達の前川愛です」
愛がペコンッと頭を下げるとツインテールが一緒に揺れる。
その様子に柴田さんがふふっと笑みをこぼした。
「愛、私がお世話になってる柴田さんだよ」
「よろしくお願いします!」
< 122 / 186 >

この作品をシェア

pagetop