ハル
諒があの地下室を使うことは私が両親から許可をもらうつもりだ。
「真子ちゃん、元気でね」
ハルが軽快に手を振るので思わず笑ってしまった。
ハルを前にすると切ない気持ちは吹き飛んでしまう。
少し遠くても国内だ。
何度でも、後悔しないようにここへ来ればいい。
「ハルも元気でね」
「次来るのは正月か?」
「そうだね。片付けもまだ残ってるし、そのくらいに来ると思う」
視線を諒へ戻して返事をする。
諒ともしばらくお別れか。
そう思うとやっぱり切ない。
諒が右手を差し出してきたのでそっと握り返した。
手の中になにかゴツゴツしたものが触れる。
「それじゃ、また会おうな」
「うん」
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