ハル
遊びにいくなら繁華街と決まっている。
《真子:しかもクマが出るんだって!》
《愛:それヤバすぎ!》
《真子:でもね、めっちゃカッコイイ人がいて――》
そこまで打ち込んで少し考え、文章を削除した。
代わりに田舎のバスの少なさを教えると、愛は大爆笑するスタンプを送ってきた。
「電波が入るだけいいと思わなきゃかなぁ」
暮れていく景色を見つめて呟く。
ここにいれば両親の束縛から解放されると思っていたけれど、今度は柴田さんの監視つきだ。
更にはコンビニも遊びに行けるような場所もない。
これならマンションにいたほうが良かったかもしれない。
「そうだ。今のうちに下見に行っておこうかな」
< 25 / 186 >

この作品をシェア

pagetop