ハル
田舎だから隣近所まで何キロもあるかとおもいきや、おじいちゃんの家までは歩いて1分もかからなかった。
大きな門構えを前にして私は嘆息する。
「ここが私のおじいちゃんの家?」
「そうだよ。来たことないのか?」
「小さな頃に何度か」
門の鍵は外側からでも開くようになっているが、少し錆びついていて力が必要だった。
中へはいると広い日本庭園が右手にあり、左手には蔵と離れがそびえ立つ。
そしてその奥に入り口があった。
「柴田さんの家よりも大きいかも」
立派な面構えをした家にいい言葉も出てこない。
「笠原のじいちゃんはロボットの発明家だったからね。この辺じゃ一番の金持ちだったと思うよ」
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