ハル
今から勉強すればきっと諒に追いつくことはできる。
「それにしても、ハルはひどいな」
ふと我に返ったようにハルを見つめる諒。
ハルは私達が床の片付けをしている間、勝手にボールペンを取り出して壁に落書きをしていたのだ。
「こんなことして、怒られるよ?」
ハルにきつく言ってボールペンを取り上げる。
するとハルはまたその場で回転を繰り返し「タイセツナ、モノ。マモル、モノ」と意味不明な言葉を口ずさみはじめた。
壁に書かれているイラストも奇妙で、長方形の箱ばかりが並んでいる。
もしかしたら昨日見た段ボールの様子をそのまま描いたのかもしれない。
「はいはい、お絵かきはおしまいね」
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