ハル
その質問に諒が難しい顔をして首を左右に振った。
「今のところなにも。他の人が狙っているとも言っていたから、パソコンの中には入ってないのかもしれない」
「そっか……」
だとすればヒントはハルが呟く意味不明な言葉のみということになってしまう。
本当にあんな暗号を解き明かすことができるんだとうかと、途方も無い気持ちになってきてしまう。
「話は変わるけど、今朝俺の母親が変なこと言ってごめん」
ふと思い出したように諒が言う。
きっと、私達の関係を怪しむような発言をしていたことだろう。
「ううん。楽しいお母さんで素敵だと思う」
明るく朗らかで、一緒にいるとつい笑顔になってしまうような人だと思う。
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