ビタースイート・ドロップ~次期社長の甘い嘘~
「あの、ゆずってすごくいい子なんで、その、絶対幸せにしてあげてくださ」
「バッ、い、いきなりなに言い出すのアンタ!?」
「あっごめん、気持ちが前に出すぎちゃった、マジごめん!」
まったくもって悪いと思っていなそうな謝罪を入れられ、顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
だからそうじゃないんだっつの、と声を張り上げようとした瞬間、肩にぽんと手を置かれ、私は喉まで出かかっていた声を詰まらせてしまう。
「口説いてる最中なので、うまくいったらそのときには」
一瞬、なんの話か理解が及ばなかった。
真っ白になった頭で、ギギ、と首を動かして沓澤課長を見上げる。
澄まし顔だ。それも極上の。
普通の女性なら確実に目を、あるいは心までを奪われるだろうそれに、私が感じ取ったのは底の知れない胡散くささのみ。
「バッ、い、いきなりなに言い出すのアンタ!?」
「あっごめん、気持ちが前に出すぎちゃった、マジごめん!」
まったくもって悪いと思っていなそうな謝罪を入れられ、顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
だからそうじゃないんだっつの、と声を張り上げようとした瞬間、肩にぽんと手を置かれ、私は喉まで出かかっていた声を詰まらせてしまう。
「口説いてる最中なので、うまくいったらそのときには」
一瞬、なんの話か理解が及ばなかった。
真っ白になった頭で、ギギ、と首を動かして沓澤課長を見上げる。
澄まし顔だ。それも極上の。
普通の女性なら確実に目を、あるいは心までを奪われるだろうそれに、私が感じ取ったのは底の知れない胡散くささのみ。