ビタースイート・ドロップ~次期社長の甘い嘘~
「だいたい、沓澤さんとゆずじゃ合わないって。社長の息子っていうだけで次の社長になることが決まってるとか、馬鹿らしいと思わないか? なにができるわけでもないくせに偉そうに……」
「やめて」
「え?」
「沓澤課長はそんな人じゃない」
口が勝手に動いた。
そんな私を、雄平は呆気に取られた顔で見つめていて、私は意識して相手をきつく睨みつける。
「想像だけで悪く言うの、やめて。沓澤課長がどんな仕事をしてるか、なにを考えてるか、どんなことで悩んでるか、どれくらいプレッシャーを抱えてるか、知ってる? なにも知らないくせに」
怒っている。
誰かのために。彼のために。
なにやってるんだろう、私。
怒りのせいで眩暈がする。今この場に沓澤課長がいるわけではないし、その彼をこんな形で庇ったところでどうなるものでもないのに、一度開いた口を閉じることはもうできない。
「私は雄平とはやり直せない。だって雄平は、私のどこが好きなの?」
「どこって、それは……」
「私のなにを知ってるの? 私と寄りを戻して、それでどうしたいの?」
「やめて」
「え?」
「沓澤課長はそんな人じゃない」
口が勝手に動いた。
そんな私を、雄平は呆気に取られた顔で見つめていて、私は意識して相手をきつく睨みつける。
「想像だけで悪く言うの、やめて。沓澤課長がどんな仕事をしてるか、なにを考えてるか、どんなことで悩んでるか、どれくらいプレッシャーを抱えてるか、知ってる? なにも知らないくせに」
怒っている。
誰かのために。彼のために。
なにやってるんだろう、私。
怒りのせいで眩暈がする。今この場に沓澤課長がいるわけではないし、その彼をこんな形で庇ったところでどうなるものでもないのに、一度開いた口を閉じることはもうできない。
「私は雄平とはやり直せない。だって雄平は、私のどこが好きなの?」
「どこって、それは……」
「私のなにを知ってるの? 私と寄りを戻して、それでどうしたいの?」