ビター × スイート
遠慮のない2人のやり取り。
それが逆に好印象で、なんだか微笑ましいものがある。
多分、すごく仲がいいんだな。
・・・なんとなく、この人たちなら大丈夫かも。
話さないと四宮さんは納得しない気がするし、もう、二度と会わない人たちだろうと思うから。
ーーーうん。もういいや。全部話してしまおうか。
そう思い、私は、麻生さんにも聞かせるように、今日、朝起きてからの「ツイてないエピソード」を順に話した。
「・・・で、酔っぱらって、走ったんですけど終電にも乗り遅れてしまって・・・。そこからはあんまり覚えていませんが・・・、眠気もすごいし疲れてて、そのままベンチで眠ったんだと思います・・・」
改めて話すと恥ずかしい。
本当に私は何やってんだ・・・。
そしてなにより、四宮さんに申し訳ない気持ちがこみあげる。
「すみません・・・。四宮さんには、色々とご迷惑をかけてしまって」
「・・・そうだな。今後は気をつけろ」
「はい・・・」
「何かあってからじゃ遅いからな。君は不用心にもほどがある」
「はい・・・、本当にすみません・・・」
「・・・・・・、けど、まあ・・・、それほどまでに飲みたくなった、君の気持ちがわからなくもない」
「・・・え・・・?」
そこで私は驚いて、うつむいていた顔を持ち上げた。
四宮さんは、琥珀色の液体を、ぐいっと喉に流し込む。
(わからなくもないって・・・、私の気持ち、四宮さんにもわかるってこと・・・?)
あまりにも、意外な言葉だったから。
その続きを促すように、私は四宮さんの顔を見た。
「・・・なんだ」
「あ、いえ・・・、私の気持ちがわかるって、ちょっと意外だったので・・・」
朝からの、私の「ツイてないエピソード」。
四宮さんは遅刻しそうとか眉毛とか、細かいことを気にしなそうな気がするし(そもそも眉毛は描いていないっぽいし)、仕事のミスも少なそうだし、ましてや彼女に浮気された経験なんてなさそうで。
見た目はだいぶ怖いけど・・・、背は高いしかっこいいことだけは間違いないので、かなりモテそうだなと思うから。
「・・・それは、『男にはどうせわからねえだろ』的なアレか」
「い、いえ!そういうわけではないんですけど・・・」
「あー・・・、のあちゃんのあちゃん、コイツこんなイカツイし、コワモテだけど、意外と繊細な奴だから。彼女に浮気されたこともあるしなあ」
「え!?そうなんですか!?」
「・・・そうだ。って、麻生、おまえはベラベラしゃべるなよ・・・」
言いながら、四宮さんが麻生さんを睨んでる。
麻生さんは「はいはい」と軽く受け流し、にこにこしながら私に話しかけてくる。
それが逆に好印象で、なんだか微笑ましいものがある。
多分、すごく仲がいいんだな。
・・・なんとなく、この人たちなら大丈夫かも。
話さないと四宮さんは納得しない気がするし、もう、二度と会わない人たちだろうと思うから。
ーーーうん。もういいや。全部話してしまおうか。
そう思い、私は、麻生さんにも聞かせるように、今日、朝起きてからの「ツイてないエピソード」を順に話した。
「・・・で、酔っぱらって、走ったんですけど終電にも乗り遅れてしまって・・・。そこからはあんまり覚えていませんが・・・、眠気もすごいし疲れてて、そのままベンチで眠ったんだと思います・・・」
改めて話すと恥ずかしい。
本当に私は何やってんだ・・・。
そしてなにより、四宮さんに申し訳ない気持ちがこみあげる。
「すみません・・・。四宮さんには、色々とご迷惑をかけてしまって」
「・・・そうだな。今後は気をつけろ」
「はい・・・」
「何かあってからじゃ遅いからな。君は不用心にもほどがある」
「はい・・・、本当にすみません・・・」
「・・・・・・、けど、まあ・・・、それほどまでに飲みたくなった、君の気持ちがわからなくもない」
「・・・え・・・?」
そこで私は驚いて、うつむいていた顔を持ち上げた。
四宮さんは、琥珀色の液体を、ぐいっと喉に流し込む。
(わからなくもないって・・・、私の気持ち、四宮さんにもわかるってこと・・・?)
あまりにも、意外な言葉だったから。
その続きを促すように、私は四宮さんの顔を見た。
「・・・なんだ」
「あ、いえ・・・、私の気持ちがわかるって、ちょっと意外だったので・・・」
朝からの、私の「ツイてないエピソード」。
四宮さんは遅刻しそうとか眉毛とか、細かいことを気にしなそうな気がするし(そもそも眉毛は描いていないっぽいし)、仕事のミスも少なそうだし、ましてや彼女に浮気された経験なんてなさそうで。
見た目はだいぶ怖いけど・・・、背は高いしかっこいいことだけは間違いないので、かなりモテそうだなと思うから。
「・・・それは、『男にはどうせわからねえだろ』的なアレか」
「い、いえ!そういうわけではないんですけど・・・」
「あー・・・、のあちゃんのあちゃん、コイツこんなイカツイし、コワモテだけど、意外と繊細な奴だから。彼女に浮気されたこともあるしなあ」
「え!?そうなんですか!?」
「・・・そうだ。って、麻生、おまえはベラベラしゃべるなよ・・・」
言いながら、四宮さんが麻生さんを睨んでる。
麻生さんは「はいはい」と軽く受け流し、にこにこしながら私に話しかけてくる。