ナルシストと恋は de キュン!
それにしても下僕の人って、ほとんど訳有高校の生徒じゃないんだよな、たしか。その辺大丈夫なのか?
「そこは抜かりない。高校の校長は我が下僕でもある」
そういえばそんなこと言ってたっけ?
校長が下僕3号だと最近、美柑に教えてもらったばかり。
「8号。相談だが、これまで我を撮った画像を全部転送してもらいたい」
「えっ……撮ってないって言ったら怒ります?」
「いや、怒りなどしない。むしろ誇ってよいぞ!」
「やった。公認もらっちゃった⁉」
「よろしく頼む」
そっか。
美柑って、いつも隠し撮りしているけど、基本気づかれていたからな。
まあ、私も1枚くらい撮ってみたいけど、アイツに気づかれてるの、なんかヤダな……。
いつものヤツが少し胸のところでざわつくが、大丈夫。私は無理してないし、踏み込んでいくのもどうかと思う。私はあの源もなかとは違う。
目の前で親友が、アイツとスマホを操作して画像データのやり取りをしているのを眺めながら、ふと源もなかと目が合った。
たぶん考えていることは一緒。
でもお互い認めないし、そんなことを話し合える仲でもない。
あるのは、二人とも物語のヒロインにはなれないっていう事実を共通で認識することくらい。