大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

(私がもう一歩踏み出さないと、本当に何も変わらない)

 穂高は待ってくれている。ずっと待ち続けてくれていた。
 なら、次は私の番だろう。

「あの……」

 声が震える。それでも、逃げちゃいけないと思った。
 外の音が不思議と何も聞こえない。一度、深呼吸をして口を開く。

「私は……あなたが好きです」

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