大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

「昔は言葉足らずなとこもあって失敗したと思っていたからな。今度もしうまくいくことがあれば、ちゃんと伝えようって決めてたんだ。言葉も、態度も……隠して関係が壊れるくらいなら、全部伝えたほうがいいだろ」

 穂高は私を見ると、素直に頭を下げた。

「……とはいえ、一昨日はさすがに態度に出すぎてたかもな。やりにくかったなら、すまない」
「別に、そこまでやりにくくはないけど……。でも、確かに隠さなくていいことだよね」
「そうだろ」

 穂高が少し口角を上げる。私も頷いた。

「だって周りにちゃんと言っておかないと、穂高を好きな女性が穂高を奪おうとしても困るし」
「大丈夫だよ」
「いや、分かんないもん。すごい人気なんだよ。知らないでしょ」

 私が指摘すると、穂高は困ったように笑った。
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