大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

「ん? 穂高がうちの会社に来た最終的な理由は、気になる元カノがいたから、とか。元カノが結婚して、その旦那の浮気を知って、当の本人以上に怒り狂ってたこととか。浮気相手のSNSを執念で発掘したのも穂高だとか。紹介した弁護士は『いざとなったら千紘に紹介してほしい』って穂高が頼んできてた先生だとか?」
「……え?」

 頭が真っ白になる。
 え、ちょっと待ってよ。色々追いつかない。

 その隙を逃さないように、瑞穂さんはさらに重ねる。

「まぁ、穂高って、千紘さんが好きすぎて感情駄々漏れだったのよ。あの調子で穂高が千紘さんに告白でもしたら絶対押して押して押して押し倒すんじゃないか、と思ったから、『千紘さんが自分で決めるまで待て! あくまで会社の上司なんだから自分から踏み込むな!』って、私が待てをかけたわけ」
「『待て』……?」
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