俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る
余計なお世話だと思いながら一応声のする方を振り返ると、なんと今頭の中で考えていた男 山根隼人その人が、にやにや笑いながら空のほうに歩いてきていた。
やっぱり思った通りイケメン度はかなりアップしている。体格もしっかりと鍛えられているようで、服の上からでも引き締まった肢体を感じられる。
身長もまた伸びたかも185センチはあるだろう。
顔の輪郭は逆三角形で目元が印象的だ。大きなアーモンドアイでくっきりとした二重瞼で睫毛も長い。すっと鼻筋が通っていて薄い唇で口角が上がっている。
でも黙っているとクールなのだが話すと右の口元の近くにえくぼができるのだ。それが空は大好物だった。
悔しいが、とってもセクシーで美しい男なのだ。
突然の再会に空はドキドキしていたがそんな気持ちを相手に悟られるわけにはいかない。
変な対抗意識で、空は気を引き締めた。気を緩めると嬉しくて笑ってしまいそうになる。
その隣には、同じく高校の同級生の畑野健吾(はたのけんご)がいた。彼もまたにやにや笑っている。
健吾より10センチは高い、健吾が175センチだったと思うのでやはり185センチはあるだろう
「空は相変わらずだなあ。そんなに空が好きなんだ」
「なによ。悪い。私は空も勿論好きだけど飛行機が飛んでいるのを下から見るのがすきなのよ」
「下から見るのが好きだなんて、変態かよ」
と隼人が空を揶揄う。ほんとにこいつ何でこんな所にいるのか…カナダの空を飛んでるはずじゃなかったの?と空は先ほどのドキドキとした気持ちを押し殺して
「うるさいわね。でも隼人は何でこんな所に居るのよ。カナダでパイロットやってるんじゃなかったの?ロッキー山脈や雄大な自然の中を飛ばしていると思ってた。休暇で来たの?」
「来月からお前と同じNOAに勤務することが決まったんだ。国内線も国際線も飛べるから楽しみだ。俺が働いていたカナダの航空会社は国内線が主流だったから」
「そうなんだ、じゃあ隼人が操縦する便を私がゲートのハンドリングして健吾が管制官で誘導したり、なんか三人の高校生の頃の夢が叶うようで嬉しいなあ」
「そうだな、空がCAなら同じフライトで飛べるんだけど、でもグランドスタッフとしてよろしく頼むよ」
「そうだこれから久しぶりに飲みに行かないか?隼人はまだ出社までに期間があるんだろう。空は明日の勤務は?俺は遅番だから問題ない」
「私は二連だよ。いいでしょう。あっでも友達の美空(みく)とこの後約束してるんだった」
「美空ちゃんならいいじゃないか、4人でいこう」
「そうだね、隼人 美空は美人なんだから惚れんなよ」
「うるさいよ、今は女なんて興味ないんだよ。空で手一杯なんだから」
最後にポツリといった言葉は空には聞こえなかった。
やっぱり思った通りイケメン度はかなりアップしている。体格もしっかりと鍛えられているようで、服の上からでも引き締まった肢体を感じられる。
身長もまた伸びたかも185センチはあるだろう。
顔の輪郭は逆三角形で目元が印象的だ。大きなアーモンドアイでくっきりとした二重瞼で睫毛も長い。すっと鼻筋が通っていて薄い唇で口角が上がっている。
でも黙っているとクールなのだが話すと右の口元の近くにえくぼができるのだ。それが空は大好物だった。
悔しいが、とってもセクシーで美しい男なのだ。
突然の再会に空はドキドキしていたがそんな気持ちを相手に悟られるわけにはいかない。
変な対抗意識で、空は気を引き締めた。気を緩めると嬉しくて笑ってしまいそうになる。
その隣には、同じく高校の同級生の畑野健吾(はたのけんご)がいた。彼もまたにやにや笑っている。
健吾より10センチは高い、健吾が175センチだったと思うのでやはり185センチはあるだろう
「空は相変わらずだなあ。そんなに空が好きなんだ」
「なによ。悪い。私は空も勿論好きだけど飛行機が飛んでいるのを下から見るのがすきなのよ」
「下から見るのが好きだなんて、変態かよ」
と隼人が空を揶揄う。ほんとにこいつ何でこんな所にいるのか…カナダの空を飛んでるはずじゃなかったの?と空は先ほどのドキドキとした気持ちを押し殺して
「うるさいわね。でも隼人は何でこんな所に居るのよ。カナダでパイロットやってるんじゃなかったの?ロッキー山脈や雄大な自然の中を飛ばしていると思ってた。休暇で来たの?」
「来月からお前と同じNOAに勤務することが決まったんだ。国内線も国際線も飛べるから楽しみだ。俺が働いていたカナダの航空会社は国内線が主流だったから」
「そうなんだ、じゃあ隼人が操縦する便を私がゲートのハンドリングして健吾が管制官で誘導したり、なんか三人の高校生の頃の夢が叶うようで嬉しいなあ」
「そうだな、空がCAなら同じフライトで飛べるんだけど、でもグランドスタッフとしてよろしく頼むよ」
「そうだこれから久しぶりに飲みに行かないか?隼人はまだ出社までに期間があるんだろう。空は明日の勤務は?俺は遅番だから問題ない」
「私は二連だよ。いいでしょう。あっでも友達の美空(みく)とこの後約束してるんだった」
「美空ちゃんならいいじゃないか、4人でいこう」
「そうだね、隼人 美空は美人なんだから惚れんなよ」
「うるさいよ、今は女なんて興味ないんだよ。空で手一杯なんだから」
最後にポツリといった言葉は空には聞こえなかった。