天下無双なヴァンパイアは番を探し続ける

2 入学式の後で

なんとか入学式が終わると、集まっていたみんなが移動し始めた。

私も立ち上がり、体育館から出る。


このまま帰ろうと校門に向かうと、校門前に人だかりができていた。

前に進んでいた足が自然と止まる。


なんだろう……?

目を凝らして見てみると、人だかりの中心にいるのは……神牙さん、のようだった。その周りを囲むように女子生徒がいた。その中には男子生徒もいる。


男子生徒は、周りを見張るようにたびたび周りを見ている。

おそらく牙族だろう。牙族とは、人間世界で言う暴走族みたいな感じで、自分の縄張りを持っている。

それを広げることで、自分たちは偉いと証明している……はず。


私も聞いただけだから、詳しくは知らないけど……。


牙族のテリトリーに入るのは、ケンカを売る、となるらしく一般人はとても警戒している。

なぜなら、ヴァンパイアは特殊な力──頭の良さや運動神経の良さ、瞬間移動……などが生まれながら持っているからだ。


その代わりに、血を飲まなきゃダメらしい。

そこで、自分の番となる相手を探しているヴァンパイアもいる、と聞いたことがある。


今、ここを通うと平凡な生活どころか人生もなくなる。

そんな気がして、学園の中をちょっと探検してから帰ろう。きっと人だかりもなくなっているはず、そう信じて私はきた道を引き返した。


この学園が広過ぎて、探検と言う名の冒険である。

どう違うかは、よくわからないけど。


まあ、学校を探検するとしたらあそこしかない!

絶対に来たいと思っていた場所をこんな早く来ることができるなんて……。
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