天下無双なヴァンパイアは番を探し続ける
……けど、現れたのは探してた本人じゃなくて、知らねぇ女子の群れ。
名前を呼ばれて、囲まれて、うるせぇ声が耳に刺さるようだった。
イラついてた気持ちに、見事に火がついたってワケだ。
あの女、なんなんだ。
別に特別でもねぇし、俺が気にする必要もねぇのに──
なのに、あいつの顔を見ると、ほんの少しだけ、ザワつきがマシになる気がした。
……まるで凛夜が戻って来た。ような感覚に陥れられる。
……気のせいだろ、きっと。
それに、俺は、凛夜の生まれ変わりを探してんだろ?
感情なんか、関係ねぇ……関係あるわけ、ねぇんだよ。
そんなほいほいと、現れないって俺も分かっているはずだろ?
……これ以上迷うんじゃねぇよ、俺。こんなの、浮気みてぇじゃねぇか。
モヤモヤした気持ちは今日一日中俺にまとりつく事になる。