コンビニからはじまる最後の恋
Story 4
(付き合うとはいったけど、まさかドライブとは……)
ちなみに、まだいつ会ったかを教えてもらえていない。
モヤモヤは残るものの、ここまで来て急かすことでもなく、私は結川さんが話してくれるのを待っていた。
「車、好きなんですよ。だから松井さんの代打に立候補したんです。今関わってる案件クリアしたらOKと言われて、連日連夜てっぺん回るまで必死で頑張って」
車がゆっくりと交差点を右折する。
ハンドルを握ると人格が変わる、なんて人もいるけど、結川さんの運転はとても丁寧で優しく、安心できた。
「御社のCM担当になったときはとても嬉しくて。顔合わせの前日まで資料を読み漁ってたら深夜になって。帰りがけにコンビニよったら、レジをピーピー鳴らしてる宮本さんをみつけました」
「その節はお世話になりました。だから松井さんが結川さんを連れてきた時は驚きました」
「俺は嬉しかったです。……もう会えないと思ってた人に偶然2度も会えたから」
「2度……?」
赤信号で車が停止する。
結川さんがドリンクの蓋を開けると、甘い香りが漂った。
(そういえば……いつも買い出しを手伝ってくれた1年生も、キャプテンには内緒でって甘いドリンク買ってたっけ)
「俺、結川ってのは母方の苗字なんです。離婚する前は有名なサッカー選手と同じ苗字だったから、冷やかされて恥ずかしかった」
「え……じゃあ……」
「思い出してくれましたか? 夏葉先輩」
ちなみに、まだいつ会ったかを教えてもらえていない。
モヤモヤは残るものの、ここまで来て急かすことでもなく、私は結川さんが話してくれるのを待っていた。
「車、好きなんですよ。だから松井さんの代打に立候補したんです。今関わってる案件クリアしたらOKと言われて、連日連夜てっぺん回るまで必死で頑張って」
車がゆっくりと交差点を右折する。
ハンドルを握ると人格が変わる、なんて人もいるけど、結川さんの運転はとても丁寧で優しく、安心できた。
「御社のCM担当になったときはとても嬉しくて。顔合わせの前日まで資料を読み漁ってたら深夜になって。帰りがけにコンビニよったら、レジをピーピー鳴らしてる宮本さんをみつけました」
「その節はお世話になりました。だから松井さんが結川さんを連れてきた時は驚きました」
「俺は嬉しかったです。……もう会えないと思ってた人に偶然2度も会えたから」
「2度……?」
赤信号で車が停止する。
結川さんがドリンクの蓋を開けると、甘い香りが漂った。
(そういえば……いつも買い出しを手伝ってくれた1年生も、キャプテンには内緒でって甘いドリンク買ってたっけ)
「俺、結川ってのは母方の苗字なんです。離婚する前は有名なサッカー選手と同じ苗字だったから、冷やかされて恥ずかしかった」
「え……じゃあ……」
「思い出してくれましたか? 夏葉先輩」