コンビニからはじまる最後の恋
──先輩の過去もこれからも、全部俺が寄り添っていきたい
あの夜、彼は真っすぐな想いを伝えてくれた。
そればかりか、CM越しに私の心を優しく包んでくれる──
(今度は私が想いを伝える番)
仕事を終えた私は、いつものコンビニに向かう。
彼と会うときはいつだって馴染みのコンビニだったから、自然と足が向いた。
店の前に来ると、ちょうど結川さんがコンビニの駐車場に止めていた車に乗り込もうとしていた。
「結川さん!」
「夏葉先輩! ……また会いましたね」
「会えると信じて来たんです。私、伝えたいことがるんです」
「……! ではドライブ行きましょうか」
少し車を走らせると、結川さんは小高い丘の上に連れてきてくれた。
キラキラ輝く夜景に目を奪われる。
「綺麗……こんな場所があるなんて知らなかった」
「アイデアを考える時とか、煮詰まったときとか、よく来るんです」
「クリエイターの秘密の場所なんだね。連れてきてくれてありがとう」
「お礼なんて……一緒にこの夜景を見ることができて嬉しいです。……ねえ、先輩」
柔らかな声が、すっと耳に響く。
「伝えたいことって、なにか聞いてもいいですか?」
「うん……」
大きく深呼吸をして結川さんを見つめる。
「私……尚貴にフラれてから恋が怖くて、仕事を頑張ることで時間を過ごしてたの」
「……!」
「でもこの間、あなたにコンビニで助けてもらって、偶然会社で再会して……あなたに好きって言ってもらえて……嬉しかった。でも、私の今までもこれからも寄り添ってもらうだけじゃ嫌なの」
「え……」
「私も、結川さんの今までとこれからに寄り添いたい。寄り添わせてほしい」
「夏葉先輩……!」
「いい、かな……?」
「いいに決まってるじゃないですか」
「……!」
あの夜、彼は真っすぐな想いを伝えてくれた。
そればかりか、CM越しに私の心を優しく包んでくれる──
(今度は私が想いを伝える番)
仕事を終えた私は、いつものコンビニに向かう。
彼と会うときはいつだって馴染みのコンビニだったから、自然と足が向いた。
店の前に来ると、ちょうど結川さんがコンビニの駐車場に止めていた車に乗り込もうとしていた。
「結川さん!」
「夏葉先輩! ……また会いましたね」
「会えると信じて来たんです。私、伝えたいことがるんです」
「……! ではドライブ行きましょうか」
少し車を走らせると、結川さんは小高い丘の上に連れてきてくれた。
キラキラ輝く夜景に目を奪われる。
「綺麗……こんな場所があるなんて知らなかった」
「アイデアを考える時とか、煮詰まったときとか、よく来るんです」
「クリエイターの秘密の場所なんだね。連れてきてくれてありがとう」
「お礼なんて……一緒にこの夜景を見ることができて嬉しいです。……ねえ、先輩」
柔らかな声が、すっと耳に響く。
「伝えたいことって、なにか聞いてもいいですか?」
「うん……」
大きく深呼吸をして結川さんを見つめる。
「私……尚貴にフラれてから恋が怖くて、仕事を頑張ることで時間を過ごしてたの」
「……!」
「でもこの間、あなたにコンビニで助けてもらって、偶然会社で再会して……あなたに好きって言ってもらえて……嬉しかった。でも、私の今までもこれからも寄り添ってもらうだけじゃ嫌なの」
「え……」
「私も、結川さんの今までとこれからに寄り添いたい。寄り添わせてほしい」
「夏葉先輩……!」
「いい、かな……?」
「いいに決まってるじゃないですか」
「……!」