コンビニからはじまる最後の恋
「俺が払います。彼女の分も一緒にお願いします」
「えっ!?」
振り向くと、見知らぬ男性が2リットルの甘い紅茶のペットボトルを2本、テーブルに置くところだった。
すらりとした長身にふんわりとした軽やかなライトブラウンの髪。ジーンズにニット、
萌え袖に黒縁メガネをかけた彼は大学生のようだ。
「肉まんとピザまんもお願いします」
突然のことに店員さんも困惑顔。
私だって見ず知らずの大学生に払ってもらうわけにはいかない。
「あの、でも」
「気にしないでください。仕事帰りですか? 遅くまでお疲れ様です」
「え……」
春風のような温かい微笑みとともに優しい言葉をかけられて、うっかり胸がキュンとする。
ピンチを助けてくれた癒し系男子のおかげで、今日1日の疲れが和らいでいく。
「待ってる人もいることだし。とりあえず今は、ね?」
ハッとして振り返ると、いつの間にかお客様が数名並んでいた。
店員さんが急いでほかほかの肉まんとピザまんを用意する。
ATMでお金を引き出すタイミングを逃し、私は会計が終わるまで待つしかできなかった。
「はい、どうぞ」
会計を終えると、私のから揚げ弁当(ほかにもドリンクとかホットスナックとか)が入ったレジ袋を渡してくれる。
「ありがとうございます、とても助かりました。あの少し待っていてくれますか? 今ATMで……」
「お腹空いてるんじゃないですか? 冷めないうちに帰って食べてください」
「そういうわけにはって、ちょっと待っ……!」
言い終えないうちに、男性はスタスタと店の外へ歩いていく。
私は急いでATMでお金を引き出し、追いかけた。
「えっ!?」
振り向くと、見知らぬ男性が2リットルの甘い紅茶のペットボトルを2本、テーブルに置くところだった。
すらりとした長身にふんわりとした軽やかなライトブラウンの髪。ジーンズにニット、
萌え袖に黒縁メガネをかけた彼は大学生のようだ。
「肉まんとピザまんもお願いします」
突然のことに店員さんも困惑顔。
私だって見ず知らずの大学生に払ってもらうわけにはいかない。
「あの、でも」
「気にしないでください。仕事帰りですか? 遅くまでお疲れ様です」
「え……」
春風のような温かい微笑みとともに優しい言葉をかけられて、うっかり胸がキュンとする。
ピンチを助けてくれた癒し系男子のおかげで、今日1日の疲れが和らいでいく。
「待ってる人もいることだし。とりあえず今は、ね?」
ハッとして振り返ると、いつの間にかお客様が数名並んでいた。
店員さんが急いでほかほかの肉まんとピザまんを用意する。
ATMでお金を引き出すタイミングを逃し、私は会計が終わるまで待つしかできなかった。
「はい、どうぞ」
会計を終えると、私のから揚げ弁当(ほかにもドリンクとかホットスナックとか)が入ったレジ袋を渡してくれる。
「ありがとうございます、とても助かりました。あの少し待っていてくれますか? 今ATMで……」
「お腹空いてるんじゃないですか? 冷めないうちに帰って食べてください」
「そういうわけにはって、ちょっと待っ……!」
言い終えないうちに、男性はスタスタと店の外へ歩いていく。
私は急いでATMでお金を引き出し、追いかけた。