コンビニからはじまる最後の恋
「結川さん」
打合せ終了後、エレベーターが到着するまでの間に声をかける。
松井さんは次のクライアントに後任者を引き継ぐため、少し前に退室していた。
「昨夜はご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。仕事ではしっかり対応させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」
「それは……学生に間違えたことですか?」
「はい、本当に……」
「やっぱり気づいてないんですね」
「え?」
ポーン
エレベーターが到着し、結川さんが乗り込んでしまう。
「次に会ったときに教えますよ。では今後ともよろしくお願いいたします」
穏やかな微笑みを残し、エレベーターのドアが閉じる。
(私、結川さんと会ったことがあるの? いつ? どこで?)
(思い出せない……冗談とか? そんなこと言う人じゃなさそうだし……じゃあ、一体誰……!?)
下降していくエレベーターを見つめながら、私は彼の記憶を必死で探した。
打合せ終了後、エレベーターが到着するまでの間に声をかける。
松井さんは次のクライアントに後任者を引き継ぐため、少し前に退室していた。
「昨夜はご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。仕事ではしっかり対応させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」
「それは……学生に間違えたことですか?」
「はい、本当に……」
「やっぱり気づいてないんですね」
「え?」
ポーン
エレベーターが到着し、結川さんが乗り込んでしまう。
「次に会ったときに教えますよ。では今後ともよろしくお願いいたします」
穏やかな微笑みを残し、エレベーターのドアが閉じる。
(私、結川さんと会ったことがあるの? いつ? どこで?)
(思い出せない……冗談とか? そんなこと言う人じゃなさそうだし……じゃあ、一体誰……!?)
下降していくエレベーターを見つめながら、私は彼の記憶を必死で探した。