私は死亡者
「ここ……この歩道の端あたり。
美鈴はここで倒れてた」
私はその場所に足を踏み出す。
アスファルトに触れる足裏が妙に冷える。
すると、ふと目に入ったものがあった。
足跡。
雨で薄れているが、確かに二つの足跡が残っている。
ひとつは私のもののように小さく、
もうひとつは——明らかに大きい。
「この大きい方……男の足跡?」
沙耶が青ざめて頷く。
「そう。遼くんもこれを見てた。
“こいつが美鈴を殺した”って……」
美鈴はここで倒れてた」
私はその場所に足を踏み出す。
アスファルトに触れる足裏が妙に冷える。
すると、ふと目に入ったものがあった。
足跡。
雨で薄れているが、確かに二つの足跡が残っている。
ひとつは私のもののように小さく、
もうひとつは——明らかに大きい。
「この大きい方……男の足跡?」
沙耶が青ざめて頷く。
「そう。遼くんもこれを見てた。
“こいつが美鈴を殺した”って……」