初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜
哲司の表情がまた強張る…



「あいつと付き合うの?」



不意に聞かれて私は何て答えていいのか戸惑ってしまった…



「まだ分からないけど…?」



本当は断るつもりなのに、私は咄嗟に曖昧な言い方で誤魔化してしまった…⁉︎



哲司の表情がまた変わる…



今度はさっきまでの怒った顔とは違い、悲しそうな寂しそうな表情だった…



何でそんな顔をするの?



私には哲司が何で悲しそうな表情をするのか分からなかった…



「行くなよ…」



そうポツリと切なそうに言葉を発する哲司の言葉に私は耳を疑った…



「えっ⁈」



今のはどういう?   



私は驚きの言葉しか出ない…



「何で俺が未知と一緒の高校受けたと思う?」



また不意に聞かれて私は更に戸惑ってしまう…



「えっと…バスケが強いからじゃないの?」



「それもあるけど、一番は未知の近くにいたいからだ…」



えっ⁇



哲司の意外すぎる言葉に驚きの反応しか返せない…



「そう言われても、未知は戸惑うだろ…?だから今まで言えなかった…」



唖然とした表情の私にまた哲司が続ける…



「誰も未知に触れてほしくない…俺以外のやつに未知は触らせない」



そう言って哲司は私に少し強引にキスをした…



な、何で⁇



私は哲司に嫌われてるはずなのに⁇



哲司が何で急にキスするのか分からない…



いきなりのキスに目も瞑れず、私はただただ驚くばかりだった…















< 22 / 54 >

この作品をシェア

pagetop