初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜
生まれた時からいつも一緒で、家も隣同士の俺たちは、一緒にいるのが当たり前だった…



幼稚園の頃はぽちゃぽちゃ体型だった俺は、いつも同級生に揶揄われて、その度に俺は泣いて未知に庇ってもらっていた…



未知は昔から小さくて可愛くて、頭も良くて、球技は苦手だけど足も速くて、何でも出来る文武両道な女の子だった…



おまけに正義感も強いからみんなに人気で、いつも虐められて泣いてばかりいた俺にとっては、一番身近にいる憧れの存在だった…



「未知はー??大きくなったら哲司くんのお嫁さんになるのー」



そう言われてタンポポをくれた未知の言葉が、俺は本気で嬉しかった…



大きくなったら絶対に未知をお嫁さんにする



それが俺の唯一の目標で、心の支えだった…



未知に釣り合う男になりたい…



いつまでも虐められて泣いてばかりの俺じゃ未知を守れない…



だから俺は、見た目も中身も未知に見合った男になるように、日夜努力を続けた…

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