百十一は思う。ある意味、難攻不落だと。
「あの、修多良さんはなぜ糸藤課長をしつこく誘ってたんです? もしネズミ講とかの勧誘であれば法務部のコンプラ部門に、」
「いや、俺ってそんな胡散臭そうにみえる? なんでもっと純粋な目でみてくんないの?!」
「は、はい??」
修多良さんが、「百十一に告げ口してやる!」と言ってその場を去っていった。
仕事が終われば、百十一さんの家で夕飯を食べている最中に笑われてしまった。
「あっはっはっは!! 越名って他人の恋愛にも鈍感なのかよ!」
「修多良さんの印象操作したのは百十一さんじゃないですか! って、恋愛?」
「んなもん見てりゃわかるだろ。」
嘘。恋愛? 誰が? 修多良さんが?!! あの人の言葉に“恋愛”という言葉が存在するの?!
ごめんなさい修多良さん。糸目のキツネ顔というだけで胡散臭い人認定してしまって。
「やっっっば。越名が作る飯、美味すぎる! 天才だわ!」
何度もそう言って、作ったご飯を平らげてくれた。
ここまで美味しさをリアクションで表現してくれるのも珍しいと思う。作りがいがあるし、何より百十一さんが健康的な食事を美味しいと言ってくれることに安心する。
「越名ぁ。ごっそさん。ほいこれ。飯作ってくれたお礼。」
「え……?」
百十一さんがテーブルに置いたのは鍵だった。鍵の持ち手部分には、ウーパールーパーのキーホルダーがついている。
「帰り俺のが遅くなること多いし、勝手に来て待っててくれていいから。」
「あ、合鍵? いいんですか?! まだ付き合って間もないのに」
「越名だって風邪の時俺に鍵預けてくれたじゃん。」
「あれは、百十一さんがどうしても『うちにいろ』って言うから、仕方なく着替えを取ってきてもらおうと思っただけで、」
「でも越名母言ってたよ? 越名が人様に鍵預けるなんてよっぽどだって。」
「そ、それは、百十一さんのことが好きですから。信用したいと思いたかったんです。」
急に黙りこくる百十一さん。じっと私の目を見つめ、真向かいから手を伸ばし、私の唇を指で拭うようにスライドさせた。
「ここ、ネギついてる。」
「うそ……」
「嘘。」
不意に唇を重ねられた。私まだ、ご飯食べ終わってないのに。
「なんで俺のこと好きになってくれたの?」
「わ、わかりません。強いていえば、百十一さんからは大きな愛情を感じたので、」
「うん。それで十分。キモいって思われるかもだけど、俺はじゃんじゃん『好き』って伝えていくから。」
「あ、ありがとうございます。」
「だからさ、一緒に風呂入ろっか。」
「はい。」
「おいおい、いいのかよ。」
『ほんとうに?』と遠慮がちに言う目が少し垂れ下がる。
私に“かわいい”だなんて思わせておきながら、脱衣所からすでにこの人は大盛り上がりだった。
「ちょっと! 一緒にお風呂入ろうって言ったのはどこの誰ですか?!」
「すまん。越名の背中見たらもうイきかけた。どうしよう、俺早漏かも。」
「知りませんよ!」
がっつくような言い方をする割に、私の胸を触る手つきはあくまで優しかった。後ろから両胸を寄せるように揉まれて、先端を指で摘まれる。
「んっ―――」
「今日は徹底的に越名の性感帯探ろうと思ってたのに。すでに俺が我慢の限界だわ。」
「嘘でしょ? お風呂は?!」
肩に抱きかかえられてベッドに連れて行かれる。私の情欲を煽るような行為を一通り済ませ、気付けば挿入されていた。
「ごめん! マジごめん!」
「んあッ、ちょ、まあ―――」
耳を舐められながら腰を打ち付けられて、時折こうして謝られた。
ベッドのスプリングも限界まで音を立てているかのようだった。
「いや、俺ってそんな胡散臭そうにみえる? なんでもっと純粋な目でみてくんないの?!」
「は、はい??」
修多良さんが、「百十一に告げ口してやる!」と言ってその場を去っていった。
仕事が終われば、百十一さんの家で夕飯を食べている最中に笑われてしまった。
「あっはっはっは!! 越名って他人の恋愛にも鈍感なのかよ!」
「修多良さんの印象操作したのは百十一さんじゃないですか! って、恋愛?」
「んなもん見てりゃわかるだろ。」
嘘。恋愛? 誰が? 修多良さんが?!! あの人の言葉に“恋愛”という言葉が存在するの?!
ごめんなさい修多良さん。糸目のキツネ顔というだけで胡散臭い人認定してしまって。
「やっっっば。越名が作る飯、美味すぎる! 天才だわ!」
何度もそう言って、作ったご飯を平らげてくれた。
ここまで美味しさをリアクションで表現してくれるのも珍しいと思う。作りがいがあるし、何より百十一さんが健康的な食事を美味しいと言ってくれることに安心する。
「越名ぁ。ごっそさん。ほいこれ。飯作ってくれたお礼。」
「え……?」
百十一さんがテーブルに置いたのは鍵だった。鍵の持ち手部分には、ウーパールーパーのキーホルダーがついている。
「帰り俺のが遅くなること多いし、勝手に来て待っててくれていいから。」
「あ、合鍵? いいんですか?! まだ付き合って間もないのに」
「越名だって風邪の時俺に鍵預けてくれたじゃん。」
「あれは、百十一さんがどうしても『うちにいろ』って言うから、仕方なく着替えを取ってきてもらおうと思っただけで、」
「でも越名母言ってたよ? 越名が人様に鍵預けるなんてよっぽどだって。」
「そ、それは、百十一さんのことが好きですから。信用したいと思いたかったんです。」
急に黙りこくる百十一さん。じっと私の目を見つめ、真向かいから手を伸ばし、私の唇を指で拭うようにスライドさせた。
「ここ、ネギついてる。」
「うそ……」
「嘘。」
不意に唇を重ねられた。私まだ、ご飯食べ終わってないのに。
「なんで俺のこと好きになってくれたの?」
「わ、わかりません。強いていえば、百十一さんからは大きな愛情を感じたので、」
「うん。それで十分。キモいって思われるかもだけど、俺はじゃんじゃん『好き』って伝えていくから。」
「あ、ありがとうございます。」
「だからさ、一緒に風呂入ろっか。」
「はい。」
「おいおい、いいのかよ。」
『ほんとうに?』と遠慮がちに言う目が少し垂れ下がる。
私に“かわいい”だなんて思わせておきながら、脱衣所からすでにこの人は大盛り上がりだった。
「ちょっと! 一緒にお風呂入ろうって言ったのはどこの誰ですか?!」
「すまん。越名の背中見たらもうイきかけた。どうしよう、俺早漏かも。」
「知りませんよ!」
がっつくような言い方をする割に、私の胸を触る手つきはあくまで優しかった。後ろから両胸を寄せるように揉まれて、先端を指で摘まれる。
「んっ―――」
「今日は徹底的に越名の性感帯探ろうと思ってたのに。すでに俺が我慢の限界だわ。」
「嘘でしょ? お風呂は?!」
肩に抱きかかえられてベッドに連れて行かれる。私の情欲を煽るような行為を一通り済ませ、気付けば挿入されていた。
「ごめん! マジごめん!」
「んあッ、ちょ、まあ―――」
耳を舐められながら腰を打ち付けられて、時折こうして謝られた。
ベッドのスプリングも限界まで音を立てているかのようだった。