拝啓、愛しのパイロット様
(私の企画書はちゃんと評価されていたんだ)
神城は自分が企画書を握りつぶしたと言っていたけれど、もしかしたら目障りな小町を黙らせるために、デタラメを言ったのかもしれない。
「それで、担当者がぜひ君のアイディアを一部採用したいと言っている。営業部の仕事と並行してもらうことになって大変だと思うが――」
「やります!」
小町は前のめりで、一も二もなく返事をした。
プロジェクトチームに参加させてもらえるなんて夢みたいな話だ。
「ありがとう。新しい営業部の部長には話を通しておくから、明日から会議に参加してほしい」
「わかりました」
「話は以上だ。呼び出してすまなかったね」
話が終わると、神城社長はソファからゆっくり立ち上がり、デスクへ戻ろうとした。
しかし小町には、社長室を立ち去る前にどうしても確かめたいことがあった。