あなたに友達以上の関係は望まない(はずだった)。
***
「次は五年後、とかじゃなくて一年後とかスパン短くして頻繁に会おうよ!」
「それがいいね!ってか普通にまたご飯とか行けたらいいねー!」
「じゃあまた集まろうね!」
「またねー!」
楽しかった同窓会も終わって、私と里英と由希子は会場近くのファミリーレストランでさっそく二次会を開くことになった。
由希子は出会いの放浪旅が成功したのか、ずっとスマホの画面をニヤニヤしながら見つめては驚きの速さでメッセージを打っていく。
「さっそく男捕まえた、とかじゃないよね?」
「んー?まぁ、そこそこいいなって思った人はもちろんマークしちゃってますけどね?」
「なんて会話を……」
「ってか!本当いろいろ聞いてほしいんだけど!」
店内に入って案内された席に座るとすぐに、由希子はそれまで我慢していたものを吐き出すように本題へ入っていく。
まずは注文してから、とメニュー表を取る里英に被せて、由希子は大きく口を開いた。
「離婚って超めんどうなの知ってた!?」
「由希子、声のトーン落として!」
お水を持ってきてくれた店員さんは肩をビクッとさせて驚いてしまっている。
私は「すみません!」と謝りながら三つ分のお冷が入ったコップを受け取ってそれぞれに渡していく。
「結婚するのは紙切れ一枚でできることなのに、離婚となった瞬間に離婚協議だの財産分与だのって本当なんなの!?意味分からないんだけど!」
「それを知らずに離婚したわけ?」
「さっき旦那……じゃない、元旦那から連絡きてびっくりしたんだけど!」
「……」
「だからね?それこそ幹事の大原くんって弁護士になったじゃない?だからちょっと相談してみようと思って」
「それでメッセージ送ってたわけか」
「そうー!あぁ、やだやだ!」
「離婚原因はなんなの?」
「モラハラ、束縛、人格否定、おまけに嫁姑問題に、親戚問題までありとあらゆる修羅場を乗り越えてきたよあたしは」