無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜
俺は誠に電話した。
千沙さんの一件が解決してすぐ、誠から感謝のメッセージが届いていた。
美湖さんから様子を聞いていたらしく、【返事は落ち着いてからでいい】と配慮してくれていたため、改めて連絡を取ることにしたのだ。

『今回は本当に世話になった。ありがとうな』

本当ならこちらに駆けつけて直接お礼を言いたいところだが、忙しくてメッセージだけになってすまないと添えて、誠は何度も感謝の言葉を告げてくれた。
俺は恐縮し、むしろ謝った。

「俺は何もしていない。それどころか千沙さんを傷つけてしまった。すまない、必ず守るとおまえにも約束したのに」
『何言ってるんだよ、十分守ってくれただろ。俺たちだけなら、絶対にもっと最悪な事態に陥ってた。犯人の件はつらい事実だけれども、仕方がないことだ』
「そうじゃないんだ。俺が不甲斐ないばかりに犯人と彼女を一対一にさせてしまった。どうやらそこでひどい誹謗中傷を受けたらしいんだ。相当なショックを受けていた」
『そうか……。でも千沙だっていい大人だ。立ち直れるはずだ。おまえがいてくれてるんだし』
「……ああ」

罪悪感が鈍くうずいて、歯切れの悪い返事になってしまう。
千沙さんをそばで支えてやりたかった。彼女が望んでくれるのなら……。

『そう自分を責めるなよ。どうしたんだ、いつもの余裕が感じられないぞ。……千沙とうまくいってないのか?』

余計な心配はかけたくないとごまかそうと思ったが、誠にはそう簡単に嘘は通用しない。
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