無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜
「……そうなんだ。でも彼女を諦めるなんてできない。一緒に暮らしてますます好きになったんだ。……もう一度だけ、彼女にアタックするチャンスをもらえないか?」
『もちろんだ。千沙にはお前しかいない』

即答で快諾が帰ってきてほっとする。
俺を励まそうと、誠は少しおどけた口調で続けた。

『もしぐだぐだ言うなら、俺があいつを叱りつけてやる。お前にはもったいなすぎる男だから、黙って娶られろってな』
「めと……結婚はまだ早いだろ」
『まだ?』

からかうように返されて、俺は苦笑する。

『湊が義弟になったら最高だな。千沙を幸せにしてやれる男は、お前しかいないよ』
「ありがとう」

親友からの心強い励ましに、少し胸が軽くなった。
思い切って、尽くすとしたらどんなことをすればいいか相談してみた。
これまでの千沙さんとのやり取りも、かいつまんで説明した。

『……そうだなぁ、じゃあもうべたな手段しか残ってないか。美湖と喧嘩した時も、これをやると効果抜群なんだ」
「俺にできることならなんでも」
『まぁ今のおまえなら、簡単だろ』

誠の言葉を俺は黙って聞き入れた。


< 147 / 173 >

この作品をシェア

pagetop