無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜


誠に電話をした翌日。

この日は本来休日だったが、俺たち捜査チームは後処理のために出勤していた。
そこへ、今回の犯罪組織検挙をねぎらうため、本部の幹部が姿を見せた。

正式には、後日警察庁から捜査チームへ表彰が与えられる予定になっている。
だがこの組織は、その幹部――近藤警視長がまだ現場にいた頃から長く追い続けていた相手でもあったらしい。
そのため今日は、公務というより半ば私的な思い入れで足を運んだ、という形だった。

警視長は押収された証拠品を興味深そうに眺めながら、担当刑事から説明を受けていた。

他の者は自由にしていいとのことだったので、一通りの対応を終えた俺は、休憩がてら外の空気を吸いに表に出た。

「湊さん⁉」

すると突然、呼び止められた。
振り向くと、署の駐車場に停められた黒塗りの車のそばに、一人の女性が立っていた。
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